2018年2月24日土曜日

二胡コンサートてとりん

今日はてとりんハウスへ行ってきました。
チケットは完売、更にオーバーでリーフレットを2回増版しました。
てとりんさん、すごいなぁ〜。

今日は若干お話が多かったです。
普段話すのが苦手な私・・お話しのため、たくさん勉強できました。
王維のことや唐の歴史、そして禅、禅問答なども知ることができました。

本当、ただ感謝しかありません。
一緒の空気を共有できましたことに感謝。
地域のパワーに圧倒されつつまた救われる思いです。

米澤店長と記念撮影

今日の様子


てとりんハウス


2018年2月16日金曜日

秋浦歌(しゅうほのうた)

想像を絶する心労、あの王妃のことを思い出します。
私は20代のころから白髪がありました。
波乱の人生、衝撃の青年期は大きなストレスの中を生きていました。死の予感、それが白髪を生成しているんだと思います。



秋浦歌
(しゅうほのうた)

白髪三千丈
(途方もなく長い白髪)

愁いに縁て箇の似く長し
(愁いよってこのように長くなった)

知らず明鏡の裏
(鏡に映っているのは誰か)

何れの処にか秋霜を得たる
(どこでこのような秋霜を受けたのか)

2018年2月15日木曜日

独坐敬亭山(独りけいてい山に坐す)

あなたの敬亭山になりたい
今日の詩:独坐敬亭山



独坐敬亭山
(独りけいてい山に坐す)

衆鳥高く飛んで尽き
(鳥たちは飛んでいなくなり)

孤雲独り去て閑なり
(ひとひらの雲も去って静かになった)

相見て両ながら厭かざるは
(互いに厭きることがないのは)

只だ敬亭山有るのみ
(敬亭山だけである) 

李白701-762
四川省(不明)

2018年2月14日水曜日

静夜思(せいやし)

かつて月光の下で、どこにもいない自分を感じたことを思い出します。
部屋の窓から差し込む月明かりがあまりにも白く美しかったので外に出ると、空の遠くに蒼い月が見えました。

今日の詩:静夜思
イメージです

静夜思
(せいやし)

牀前月光を看る
(ベットの前に射し込んだ月明かりをみる)

疑うらくは是れ地上の霜か
(霜と疑うほどの白さ)

頭を挙げて山月を望み
(山月を見上げれば)

頭を低れて故郷を思う
(うつむき故郷を偲ぶ)

李白 701-762
四川省

2018年2月13日火曜日

相思(そうし)

相思子 とうあずき(紅豆)

相思
(そうし)

紅豆南国に生じ
(とうあずきは南国にあって)

春来幾枝か発す
(春にはいくつも枝に実をつける)

願わくは君多く采り擷めよ
(あなたにそれをたくさん採り持っていてほしい)

此の物最も相思わしむ
(相思の豆は離れている私を思い出させるから)

王維701-761 
山西省

こんなことを好きな人から言われたい。
けどあんまり長いことは待ってるのはやですよね。
「紅豆」は別名「相思子」と言われます。
これにはお話があります。

昔あるところに仲の良い夫婦がいました。
ある日、夫は徴兵で戦争にいくことになりました。
彼女は毎日村外れの木の下で彼を待ちました。
一緒に徴兵された男は次々と帰って来ますが、夫は帰って来ません。
彼女は戦死したということが信じられず毎日木の下で待っていました。
やがて彼女は血の涙を流して息絶えました。
春が来るたびにこの木は赤い実をつけるようになりました。
村の人々はこの実を「相思子」と名付けて不憫な夫婦の冥福を祈りました。

このお話しを知ると「相思」の詩のイメージが深まります。

2018年2月12日月曜日

竹林館(ちくりんかん)

イメージです

竹林館
(ちくりんかん)

独り坐す 幽篁の裏
(独り奥深い竹林に座り)

琴を弾じ 復た 長嘯す
(琴を弾いたり詩を吟じたりしている)

深林 人知らず
(奥深い林に人気はなく)

名月来たって相照らす
(月の光が私を照らす)

王維 701-761
山西省
私の中には昔から「深林人知らず明月来たりて相照らすイメージ」が心にありました。
それで懐かしく感じられます。
月明かりは不思議な力があるなぁと感じます。
竹林館:王維が所有していた広大な別荘「輞川荘もうせんそう」の一つ

鹿柴(ろくさい)

今日は3つの漢詩を上げます。
先の「春暁」そして残り「鹿柴」と「竹林館」です。
これで今日読んだ詩に追いつきます。
イメージです

鹿柴
(ろくさい)

空山人を見ず
(ひっそりとした人気のない山)

但 人語の響きを聞くのみ
(わずかに人の声が聞こえてくる)

返景 森林に入り
(夕日が深い林の中に射しこみ)

復 青苔の上を照らす
(濃い緑の苔を照らしている)

王維 701-761
山西省

ひっそりとした静かな山に、夕日が射し込んで・・
稀に美しい風景はまるで永遠であるかのように感じます。
鹿柴:鹿を飼うための囲い

春暁(しゅんぎょう)

イメージです

春暁
(しゅんぎょう)

春眠暁を覚えず
(春の眠りは心地よく夜明けも気がつかない)

処処 啼鳥を聞く
(あちこちで鳥のさえずりがする)

夜来 風雨の声
(昨夜は雨風の音がしていた)

花落つること知らず 多少を知らん
(どのくらいの花が散ってしまっただろうか)

孟浩然もうこうねん 687-740
湖北省

これは有名な詩ですね。
私の中では春の朧の美しいイメージがわきあがります。
見たことのない風景とその中には懐かしさがあり、今このひと時を豊かにしてくれます。

2018年2月11日日曜日

登鸛鵲楼(かんじゃくろうに上る)

イメージです

登鸛鵲楼
(かんじゃくろうへ上る)


白日 山に依て尽き
(太陽は山へ向かって沈んでゆき)

黄河 海に入って流る
(黄河は海に向かって流れている)

千里の目を窮めんと欲して
(千里の果てしない先を見極めようと)

更に上る 一層の楼
(さらに上の階へ登る)

王之渙(おうしかん688-742)
山西省生まれ

私も行ってその雄大な景色を観てみたいです。

2018年2月10日土曜日

易水送別(えきすいそうべつ)

てとりんさんの今月の催しで、ある漢詩と人物について調べていたら楽しくなっちゃって、漢詩のこと少し書きます。
イメージです
最初の漢詩は「易水送別」です。



易水送別(えきすいそうべつ)


此の地 燕丹(えんたん)に別る
(この地は昔、燕の太子が忠臣の刺客と別れた場所)

壮士(そうし) 髪 冠(かみかんむり)を衡(つく)く
(刺客の髪は憤りで逆立って冠をつきあげんばかり)

昔時(せきじ) 人 已(ひとすで)に没し
(昔の人々はもはやなくなった)

今日 水 猶(な)お寒し
(今も易水は昔のように冷たく流れている)


駱賓王(らくひんのう604-684) 
浙江省生まれ

私の内なる声を書き留めたノートにこんな言葉がありました。
「感覚は言葉にしなさい。その答えを受け取りたいなら」


そこの場所で感じる感覚を美しく表現していることに感動しました。
敵国の大名暗殺を試みる壮士は「もう帰ることはない」と覚悟の上太子と別れる。
それは昔のことだけど、易水は今も同じように冷たく流れている。
この激しさと穏やかさ、強さと儚さ、静と動のような対比に絶妙な美しさを感じます。

2018年2月1日木曜日

さりー通信2月を配信しました。

あっという間に1月は終わって2月です。
昨夜さりー通信準備をして先ほど配信。
2月はこんな内容になっています。



毎日寒いですけれどお元気ですか?
あっという間に1月が終わってもう2月です。
先月の突然の雪はすごかったですね。
私は次第に白くなっていく景色を部屋からぼんやり眺めながら「冬だなぁ」なんて思いその美しさにみとれていました。
私の部屋の窓からは背の高い木々が見えます。
これに積もった雪が一夜越して凍り、それが粉になって風に吹かれて太陽の光を浴びキラキラと光る様子は幻想的でした。

こういう時期はインフルエンザが蔓延しますけれど一番の予防は手洗いうがいだそうです。
こまめなうがいを心がけたいと思います。
2月もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。

■先月1月は・・
名古屋栄でひっそり行われた演奏会では春をテーマにした曲を演奏しました。
そして28日の伊奈波神社、こちらではすべて日本古曲。
「岐阜音頭・おばば」という曲、この催しをきっかけにすっかり気に入ってしまいました。
なかなか美しい旋律ですけどみなさまご存知ですか?

■2018年2月からの予定は・・
2/3(土)サウルハープライブ・カフェカレドニア19時半〜
2/4(日)二胡演奏・初釜岐阜
2/18(日)二胡演奏・第五回犬山春節祭15:00〜15:30
2/24(土)二胡演奏・地域親睦てとりん
4/27(金)施設訪問
7/25(水)二胡演奏・式典・名古屋

■さりーの部屋vol.15
ここはさりーのショートエッセイコーナー。
11月より中国のお話をしています。
前回は高速鉄道の切符を無事買ったところまでをお話ししました。
さて今月はその続きです。宿泊先のホテルに向かいます。
無知な私ですが無事到着できました。
それはスマホのおかげです。中国ではグーグルマップの情報は十分ではありません。
そこで「百度地図」というアプリが登場、なかなかの優れものです。
かなり細やかな情報を得ることができる他、GPSが私の居場所を教えてくれます。
これさえあればどこへでも行ける?!かもしれません。

ホテルは南京東路(なんじんどんるー)という上海を代表する観光ストリートの中にあって便利です。
夜9時でも昼間のように明るい南京東路。
気がつけばお腹減った!何か食べましょう。
でも・・夜にひとり見知らぬ地の店に入るのはちょっとこわい。
ということでファミリーマートへ。ここなら安心。
そばやうどんが置いてあるように普通に刀削麺が置いてあります。
さすが上海。そしてこれが結構おいしいんです。
果物屋さんがあったのでミカンやフルーツトマト?
あとなんだっけ・・ライチ!それを頂きますがこれもまたおいしい。
残りは冷蔵庫にストック。いつでも野菜や果物食べれるのは嬉しいです。
翌日は朝一で常州、すぐ出られる支度をして就寝。初常州!
どんなところなんだろう?!
わくわくの夜、そしてすっきりの朝。つづく〜

■さりー音楽教室のお知らせ
春日井市で二胡のレッスン・サウルハープ弾き歌いのレッスンをしています。
教室はJR春日井駅から徒歩10分くらい。
午前・午後・夜間があります。
初心者から中級・上級クラスがあります。
清須市ではグループレッスンを行なっています。
日中と夜間があります。
お問い合わせは久保さりーまで。

ツイッター・フェイスブックもあります。
ツイッターではレッスン報告や日々の何気ないことをつぶやいています。
フォローしてみてね。
ツイッター: https://twitter.com/KuboSally
フェイスブック: https://www.facebook.com/kubosally/
ブログもあります。これは演奏会・ライブ・コンサートが終わったときのみに書いています。
どんな催しだったかお伝えしています。そしてさりー通信も。
ブログ:http://ktm77sally.blogspot.jp

HPでは予定や教室の詳しいことをお知らせしています。
ホームページ: http://tom45sp.wix.com/sally#!page3/cee5
お電話での直接対応も承っています。お気軽にどうぞ。
楽器演奏であなたの生活をより一層豊かに♪

2月もあなたの心に響く音楽をお届けします。
どうぞお楽しみに!
久保さりー