相思子 とうあずき(紅豆) |
相思
(そうし)
紅豆南国に生じ
(とうあずきは南国にあって)
春来幾枝か発す
(春にはいくつも枝に実をつける)
願わくは君多く采り擷めよ
(あなたにそれをたくさん採り持っていてほしい)
此の物最も相思わしむ
(相思の豆は離れている私を思い出させるから)
王維701-761
山西省
こんなことを好きな人から言われたい。
けどあんまり長いことは待ってるのはやですよね。
けどあんまり長いことは待ってるのはやですよね。
「紅豆」は別名「相思子」と言われます。
これにはお話があります。
昔あるところに仲の良い夫婦がいました。
ある日、夫は徴兵で戦争にいくことになりました。
彼女は毎日村外れの木の下で彼を待ちました。
一緒に徴兵された男は次々と帰って来ますが、夫は帰って来ません。
彼女は戦死したということが信じられず毎日木の下で待っていました。
やがて彼女は血の涙を流して息絶えました。
春が来るたびにこの木は赤い実をつけるようになりました。
村の人々はこの実を「相思子」と名付けて不憫な夫婦の冥福を祈りました。
このお話しを知ると「相思」の詩のイメージが深まります。
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