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易水送別(えきすいそうべつ)
此の地 燕丹(えんたん)に別る
(この地は昔、燕の太子が忠臣の刺客と別れた場所)
壮士(そうし) 髪 冠(かみかんむり)を衡(つく)く
(刺客の髪は憤りで逆立って冠をつきあげんばかり)
昔時(せきじ) 人 已(ひとすで)に没し
(昔の人々はもはやなくなった)
今日 水 猶(な)お寒し
(今も易水は昔のように冷たく流れている)
駱賓王(らくひんのう604-684)
浙江省生まれ
浙江省生まれ
私の内なる声を書き留めたノートにこんな言葉がありました。
「感覚は言葉にしなさい。その答えを受け取りたいなら」
そこの場所で感じる感覚を美しく表現していることに感動しました。
敵国の大名暗殺を試みる壮士は「もう帰ることはない」と覚悟の上太子と別れる。
それは昔のことだけど、易水は今も同じように冷たく流れている。
この激しさと穏やかさ、強さと儚さ、静と動のような対比に絶妙な美しさを感じます。
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